19日目:「許す」ということ

許せない。


誰でも、一つや二つ、「あれだけは/あいつだけは絶対に許せない」
という記憶があるかもしれません。


でも、「許せない」と思うということは、
何度も頭の中で思い出しているということ。


その相手や出来事が、自分の頭の中に住むことを許してしまっている。


その相手や出来事に、エネルギーを注ぎ、パワーを与え続け、
自分をコントロールさせることを許してしまっている。


「許せない」と握りしめたその記憶と感情は、
その時感じた怒りや失望、悲しみや恐怖を
何度も何度も、自分に追体験させ、自分の心と体を蝕んでいきます。


自分の人生を破壊してしまうかもしれない、とても危険なものです。


ただでさえ辛い目にあったのに、そんなの、嫌すぎますよね。


もちろん手放した方が良いのは、自分が一番わかっているけど、
だからと言って、簡単に「はい、許します」ともなれないのが、
更に辛いところ。


「許してしまったら、あの時大変だった自分が可哀そうすぎる。」

「向こうが謝ってきたわけでもないのに、どうして許さなきゃならないのか。」


前の職場の上司は、本当に嫌な人でした。
でも、その上司にされた仕打ちが延々と頭の中で繰り返し、
過去の自分だけでなく、今の自分、
そして未来の自分まで台無しにするのはもっと嫌。


嫌な相手や出来事そのものを許してあげる必要はありません。
でも、その辛い記憶を手放すことを自分に許してあげてほしいと思います。
その記憶を手放したところで、自分の価値は絶対に下がらないですし、
自分が負けたわけでもないのですから。


辛い記憶がループしそうになった時の呪文はこうです。

「XXX(名前/出来事)、私はあなたが大嫌い。でも、許します。
そして、二度と私の頭の中に住み着いて私の邪魔をしないで。
私には、そんな無駄な時間なんてないのだから。」

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犯罪に巻き込まれた時や、法的措置が必要な時は、

まずは専門家や公的機関を頼ってくださいね。