9日目:ついでに。
うちの母はよく、「料理や家事は段取りが大事」と言っています。
いつも使うものが、ちゃんと使える形で、いつもの場所に収まっていること。
献立を頭の中で考えて、冷蔵庫を開ける回数を減らすこと。
少ない水で効率的に洗い物を終わらせること。
などなどなど、母の段取りはハンパありません。
その中で母が特に重視しているのが、できるだけ「ついでに」やること。
洗面所で歯を磨く「ついでに」、洗面所磨き。
キッチンのタオルを替える「ついでに」、蛇口をふく。
2階に洗濯を干しに行く「ついでに」、2階の掃除を終わらせるなどなど。
子どものころは、家の中で手ぶらで歩くとよく叱られました。
キッチンに飲み物を取りにいくなら、空いた食器を「ついでに」持っていきなさい。
2階に上がるなら、鞄を一緒に持っていきなさい。
「はいはい、手ぶらで歩かない!」って、今もたまに言われちゃうんですけど。(笑)
子どもの頃は、「うへー面倒くさい!」と思っていたのですが、
大人になって社会に出ると、仕事場、習い事先などでも、 すごく役に立つスキルだと実感しました。
「効率化」がすでに体得できている。
いつも「ついでに」出来ることを探しているので、目端が利くようになる。
「後で」と溜め込まないので、一つ一つが面倒ごとにならない。
私はものぐさななので、たまにやっぱり面倒くさくなるのですが、 「えいやっ!」と気合をいれて「ついで力」を発揮してます。
私は何とか家事を回せているのも、
この母の「ついで」にまつわる段取り力のおかげですね。